令和7年度 大田支部法教育出前授業(赤松小学校)

 令和8年1月10日(土)に大田区立赤松小学校で、大田支部法教育ワーキンググループによる法教育出前授業を実施しました。

 メイン講師は大田支部の菖蒲悠太会員が務めました。サブ講師は大田支部の富澤多幸会員と岡本一志会員がそれぞれ1クラスずつ務め、情報モラルの説明担当講師は大田支部の弓野達矢会員と鈴木喜明会員が務めました。その他大田支部の2名の会員が授業のサポート役として参加しました。

 授業のテーマは、大田支部法教育の「恒例」である『みんなの身近にある「法律」と「契約」について考えよう!』です。今回も5年生の2クラスで授業を実施しました。一見5年生にとっては難しいテーマに思える「身近な生活と関わりのある法律と契約」ですが、極力平易な言葉を用いてゆっくりかつ丁寧に説明し、法律用語のボード・パワーポイントのスライド・写真なども駆使して、児童の視覚にも訴える形で授業を進めていきました。

 具体的な授業の中身ですが、最初は鉛筆や消しゴムなどの文房具の貸し借りを例に「使用貸借契約」が成立することを説明しました。また、書店では「申込」と「承諾」によって「売買契約」が成立することを、ベストセラーとなった「こども六法」の本を実際に購入した際に撮影した写真を用いて説明しました。

 次に、3~4名の児童ごとに班を作ってもらい、「みんなで考えてみようのコーナー」として次の3つのケースについて児童たちに考えてもらい、発表してもらいました。

<ケース1>お腹がペコペコの一郎くんが、とあるコンビニエンスストアで500円の牛焼肉弁当を買ったところ、後になって食べるのをやめようと思ってお店からお金を返してもらおうと思ったときに、お金を返してもらえるか?それとも返してもらえないか?

<ケース2>ある日五郎くんがとある家電量販店で、保護者にこっそり10万円のパソコンを購入したところ、家に帰ってから保護者にひどく叱られ、「お店に返してきなさい」と言われて返しにいったときに、10万円のパソコンを返せるか?それとも返せないか?

<ケース3>とある日小学校5年生のたか子さんがオンラインゲームをやっていて、その途中で「このアイテムは18才以上でないと買えません。購入しますか?」という表示が出てきたところ、どうしてもそのアイテムが欲しくて、保護者からは「お金のかかることはしちゃだめだよ」と言われているにもかかわらず、嘘をついて「購入する」のボタンを押してしまい、そのままゲームを続けたところ、後日アイテム購入金額5万円の請求書が保護者に届き、保護者から「この請求書何なの?」と聞かれたときに、請求金額5万円は払うべきか?それとも払わなくてもよいか?

 児童たちに考えてもらう際には、大田支部の会員が各班に加わり、児童たちからの質問に答えたりヒントを出したりして、児童たちと一緒になって各ケースを考えました。児童たちは終始真剣になって各ケースについて考え、自分なりの意見とその理由を書き出していました。発表の際には、複数名の児童が自分自身の言葉で積極的に意見を出していました。また、民法の条文が掲載された配布資料を見て、条文の文言を根拠に自分なりの意見を発表する児童が複数名いました。こうした児童たちの法律家さながらの振る舞いに、大田支部の会員全員が感心していました。

 「みんなで考えてみようのコーナー」の終了後、著作権などの問題と絡めて「情報モラル」のお話をしました。これから児童たちが小学6年生、中学生、高校生と進級、進学していくにつれて、この「情報モラル」に関する内容がより身近なものになってくることもあり、小学5年生のうちから少しでも触れておくべき内容だと考えています。

 授業の最後には、講師から「未成年である小学生は、法律によってしっかり守られている存在である一方で、嘘をついたり不誠実なことをしたりした場合には法律によって不利な結果になってしまう場合もある。」ということを児童たちに伝えました。

 今回の出前授業によって、児童たちに少しでも法律と契約をより身近な存在として認識してもらうとともに、ほんの少しでも行政書士に興味を持ってもらう結果になれば幸いです。

 今後も大田支部では法教育活動を継続し、盛り上げていく所存です。

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